平成15年5月28日(水)

いま中国はこうなっている!
―― 中国全33省を現地取材した報告 ――

宮崎正弘先生

宮崎正弘先生

 中国ウォッチャー、評論家、作家


講話概要

 中国は、いまSARS(新型肺炎)で混乱しているとはいえ、日本のテレビ・新聞・雑誌の報道では一般に、中国を「世界の工場」「大発展」「大繁栄」と褒め讃える報道が目立ちます。しかし、あの国が果たしてそんなに一挙に近代化・民主化できるものでしょうか。また、新しい胡錦涛政権がほんとうに順調に滑り出しているのでしょうか。かなり疑問に感じておりました。
 そうした折、中国ウォッチャーとして知られる宮崎正弘先生が、昨年末までに中国全33省を現地取材してこられ書籍も著されましたので、この日は、宮崎先生に実際に見てこられた御体験にもとづき、御報告をいただきました。
 実際に足で歩き目で見ての実情報告でしたので、参加者一同、時間を忘れて聞き入りました。その内容は多岐にわたりますので御紹介できませんが、特に、中国指導部の人脈、例えば江沢民が、わずか腹心が曽慶紅だけであったのに、同輩クラスを次々と失脚させ実権を握ってゆく過程や、世界の向上といわれる経済の裏の実態、例えば、経済成長率7%といわれるが、上海、北京などの成長率は高いとはいえ、内陸部はかなり遅れているので、中国全体からすれば3%台であること等々の御解説があり、その後の質疑応答も含めて、大層勉強になりました。

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